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タイピング練習に向いたキーボードの選び方

タイピングの練習は、どんなキーボードでも始められます。ただ、配列や打ち心地が自分に合っていると、指の動きを覚えやすく、練習を続けるのも楽になります。逆に、ふだん使うキーボードと練習用のキーボードで配列が違うと、せっかく覚えたキーの位置がずれてしまうこともあります。このページでは、タイピング練習に使うキーボードを選ぶときに確かめたいポイントを、配列・打鍵感・大きさ・接続方式の順に解説し、最後に目的別のおすすめのタイプをまとめます。

JIS配列とUS配列の違い

日本で売られているパソコンやキーボードの多くは「JIS配列(日本語配列)」です。キーの表面に、英字と一緒にかな文字が印字されているのが目印で、スペースキーの左右に「無変換」「変換」、左上に「半角/全角」のキーがあります。Enterキーは縦に長い形をしていることが一般的です。

一方の「US配列(英語配列)」は、海外で広く使われている配列です。かなの印字や日本語入力用のキーがないぶん見た目がすっきりしていて、Enterキーは横長の1段の形が一般的です。英字の位置はJIS配列と同じですが、記号の位置が違います。たとえば「@」や「:」、かっこ類、引用符などは、JIS配列とUS配列で置かれているキーやShiftキーとの組み合わせが変わります。

アルファベットだけを打つ練習なら、どちらの配列でも指の動きはほとんど同じです。違いが出るのは記号を打つときで、片方の配列で覚えた記号の位置は、もう片方ではそのまま使えません。練習用には、ふだん仕事や学校で使っているパソコンと同じ配列を選ぶのがいちばん無駄がありません。日本語の文章をローマ字入力で打つことが多いなら、日本語入力の切り替えキーがそろったJIS配列が扱いやすいでしょう。

「ふみふみたいぴんぐ」は、JIS配列とUS配列の両方に対応しています。画面のコースで「JISキーボード」と「USキーボード」を選べ、画面下に表示されるキーボードも選んだ配列に切り替わります。お手元のキーボードと同じ配列のコースを選んでください。配列の違いについては、よくある質問でも説明しています。

キーの深さと打鍵感の違い

キーを押したときの感触(打鍵感)は、キーの下にある仕組みによって大きく変わります。家電量販店などで実際に触れて比べられるとよいのですが、まずは代表的な3つの方式の特徴を知っておくと選びやすくなります。

メンブレン

キーの下のゴムのドームが押されて、シート状の回路が接触する方式です。デスクトップパソコンに付属するキーボードなどで広く使われていて、手に入れやすい価格帯の製品が多いのが特徴です。キーはある程度の深さまで沈み、押し込んだ感触はやわらかめです。

パンタグラフ

キーの下にひし形の支えがあり、浅く押しても安定して沈む方式です。ノートパソコンのキーボードの多くがこの方式で、外付けの薄型キーボードにもよく使われます。キーが浅いので、指を大きく動かさずに軽く打てます。ノートパソコンで仕事をする方は、同じ感触で練習できるのが利点です。

メカニカル

キーの1つ1つに独立した部品(スイッチ)が入っている方式です。スイッチの種類によって、押し始めから重さが変わらないもの、途中で軽い引っかかりがあるもの、カチッと音が鳴るものなどがあり、打ち心地を好みで選べます。キーは比較的深く、押したことが指先に伝わりやすい一方、音が大きめの製品や、ほかの方式より値段が高めの製品もあります。

どの方式でもタイピングは上達します。打鍵感の好みは人によって違うので、「軽い力で確実に押せたかが分かる」「長く打っても指が疲れにくい」と感じるものを選ぶのが基本です。ふだんノートパソコンを使う方は、まずはパンタグラフ方式から試すと、練習と実際の作業で感触の差が少なくて済みます。

キーの方式ごとの特徴(一般的な傾向)
方式キーの深さ打鍵感向いている人
メンブレン中くらいやわらかめまず手ごろな1台で始めたい人
パンタグラフ浅い軽く、ノートパソコンに近いノートパソコンで作業する人、薄型が好みの人
メカニカル深めスイッチの種類で選べる。押した感触が分かりやすい打ち心地にこだわりたい人、長時間打つ人

テンキーの有無とサイズ

キーボードの右側にある、数字が電卓のように並んだ部分を「テンキー」といいます。テンキー付きの「フルサイズ」は、数字をたくさん入力する表計算などの作業に便利ですが、そのぶん横幅が広くなります。テンキーを省いた「テンキーレス」は横幅が短く、マウスを体の近くに置けるので、肩や腕を無理に広げずに済みます。さらに、ファンクションキーや矢印キーまで省いた小型のキーボードもあります。

タッチタイピングの練習で主に使うのは、英字・数字の段と、その周りの記号・Shift・Enterなどのキーです。テンキーがなくても練習には困りません。ただし、小型のキーボードの中には、矢印キーや一部の記号を別のキーとの組み合わせで入力するものがあり、ふだんのパソコンと操作が変わることがあります。初めての1台には、テンキーの有無は作業内容で決め、記号や矢印キーは独立して並んでいるものを選ぶと迷いません。

有線と無線の違い

キーボードとパソコンのつなぎ方には、ケーブルでつなぐ「有線」と、Bluetoothや専用の受信機(USBレシーバー)でつなぐ「無線」があります。有線はつないですぐ使え、電池や充電の心配がありません。入力が途切れることもほとんどないので、計測しながら練習するときにも安心です。

無線は、机の上にケーブルがなく、キーボードの位置を自由に動かせるのが利点です。タブレットやノートパソコンと組み合わせて使う場合にも便利です。一方で、電池切れや充電忘れ、接続の切り替えの手間があり、周りの電波の状況によっては反応が遅れることもあります。無線を選ぶ場合は、電池の残量が分かりやすいものや、受信機でつなぐタイプのように接続が安定しやすいものを選ぶとよいでしょう。

接続方式の比較
接続方式良いところ気をつけたいところ
有線(USBケーブル)つなぐだけで使える。電池や充電が要らない。入力が安定しやすいケーブルが机の上で邪魔になることがある
無線(USBレシーバー)ケーブルがない。受信機を挿せばすぐ使えるものが多い電池や充電が必要。受信機の差し込み口を1つ使う
無線(Bluetooth)受信機が要らない。タブレットなど複数の機器で使い分けやすい最初に接続の設定(ペアリング)が必要。電池や充電が必要

FとJの突起を確かめる

多くのキーボードでは、FとJのキーの表面に小さな突起(ホームポジションの目印)が付いています。キーボードを見ずに打つタッチタイピングでは、この突起を人差し指で探して指の位置を決めるので、練習用のキーボードでは、突起が指先ではっきり分かるかを必ず確かめてください。デザインを優先したキーボードや、キーの表面を交換したものの中には、突起が小さかったり付いていなかったりするものもあります。

ホームポジションの考え方と指の置き方は、ホームポジションの覚え方で詳しく解説しています。「ふみふみたいぴんぐ」の画面下のキーボードでも、FとJに目印の線を付けています。

目的別のおすすめのタイプ

はじめてタイピングを練習する人

まずは、ふだん使うパソコンと同じ配列で、FとJの突起がはっきりしている、標準的な大きさのキーボードを選びましょう。キーの方式はどれでもかまいません。迷ったら、手ごろな有線のキーボードから始め、慣れてきてから打ち心地にこだわっても遅くありません。初めての練習の進め方ははじめてのタイピング(初心者向け)にまとめています。

手の小さい人

手が小さい方は、横幅の短いテンキーレスのキーボードにすると、キーボードとマウスの間を行き来しやすくなります。キーの間隔そのものが狭い小型のキーボードは、ふだんのパソコンに戻ったときに指の幅が合わなくなることがあるので、練習用には標準的なキーの間隔のものがおすすめです。大きさの選び方や机まわりの整え方は手に合うキーボードと練習環境の整え方で紹介しています。

ノートパソコンに外付けしたい人

ノートパソコンの内蔵キーボードは、画面とキーボードが近く、姿勢が前かがみになりがちです。外付けのキーボードを使うと、画面を目の高さに近づけたまま、手元を体に合った位置に置けます。ノートパソコンと感触をそろえたいならパンタグラフ方式の薄型キーボード、机の上をすっきりさせたいなら無線のキーボードが合っています。

仕事で長い文章を打つ人

長時間打つ方は、押した感触が分かりやすく、軽い力で打てるキーボードを選ぶと疲れにくくなります。メカニカル方式の中から、自分に合った重さや音のスイッチを選ぶのも一つの方法です。手首の負担が気になる場合は、リストレストを組み合わせるのもよいでしょう。

キーボードを選んだら

キーボードが決まったら、まずはホームポジションに指を置き、正しい指で打つ練習から始めましょう。「ふみふみたいぴんぐ」では、ホームポジションの段だけの問題から、少しずつ使うキーを広げていきます。練習を続けるコツは上達のコツ、画面の見方や操作は遊び方を参考にしてください。

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