上達のコツ
タイピングは、正しいやり方で少しずつ積み重ねれば、誰でも確実に上達します。逆に、自己流の打ち方で速さだけを追いかけると、ある程度のところで伸びが止まってしまいがちです。このページでは、キーボードを見ずに打つ「タッチタイピング」を身につけるための基本的な考え方を、「ふみふみたいぴんぐ」での練習の仕方と合わせて紹介します。
1. ホームポジションを体で覚える
タッチタイピングの出発点は、指を置く基本の位置である「ホームポジション」です。左手の人差し指をF、右手の人差し指をJに置き、残りの指を同じ段に並べます。左手は小指から順に A・S・D・F、右手は J・K・L と、その右隣の記号キーに指が乗ります。親指は両手ともスペースキーの上に軽く添えます。
実物のキーボードの多くは、FとJのキーに小さな突起があり、手元を見なくても指先で探せるようになっています。このアプリの画面下のキーボードでも、FとJに目印の線を付けています。キーを打ったら、指はできるだけ早くホームポジションに戻しましょう。どのキーも「ホームポジションからどちらへ、どれだけ動くか」で覚えると、キーの位置が安定します。
このアプリの最初のランクが、ホームポジションの段だけの問題になっているのはそのためです。物足りなく感じても、まずはここで指の置き場所を体に覚えさせることが、あとの上達を大きく左右します。
2. 指の分担を守る
タッチタイピングでは、どのキーをどの指で打つかがおおよそ決まっています。基本は、ホームポジションに置いた指が、その真上と真下の列を担当する分け方です。人差し指は自分の列に加えて内側にもう1列(左手ならG・T・B、右手ならH・Y・N)を受け持つので、ほかの指より担当が多くなります。
打ちやすい指でつい別のキーまで打ってしまうと、その場は速くても、指の動きが毎回変わるので位置が定着しません。はじめは遅くても、決まった指で打つことを優先してください。このアプリの「みぎ肉球」「ひだり肉球」のランクが片手ずつに分かれているのは、それぞれの手の担当範囲を混ぜずに覚えるためです。数字の段の6は左手、7は右手で打つ分け方にしています。
3. 速さより正確さを先に
上達を急ぐと速く打ちたくなりますが、最初に身につけるべきなのは正確さです。打ち間違いを直す時間は、ゆっくり正確に打つ時間よりもずっと長くかかります。また、間違ったまま速く打つ練習を繰り返すと、間違い方そのものが癖として残ってしまいます。
このアプリでは、打ち間違えるとその場で入力が止まり、Backspaceで直すまで先へ進めません。計測の時間はその間も進むので、間違いが多いとスコアは自然に下がります。スコアは正しく打てた文字だけで計算されるため、結局のところ「間違えずに打ち続ける」ことがいちばんの近道です。まずは打ち間違いをほとんどせずに最後まで打てるようになり、そのあとで少しずつリズムを上げていきましょう。
4. 手元ではなく画面を見る
キーボードを見ながら打つと、目線が画面と手元を行き来して、そのたびに打つ手が止まります。どうしてもキーの位置が分からなくなったときは、手元ではなく画面下のキーボードを見てください。押しているキーが光り、次に打つべきキーにも印が付くので、目線を画面から外さずにキーの位置を確かめられます。
5. ローマ字入力は「指の流れ」で覚える
日本語をローマ字で打つときは、1文字ずつではなく「か(ka)」「しゃ(sha)」のような、ひとまとまりの指の動きとして覚えると速くなります。打ち方が何通りかあるかなは、自分が打ちやすいものを一つ決めて、いつも同じ打ち方をするのがおすすめです。このアプリはどの打ち方でも正解になるので、自分に合う書き方を選んでください。カタカナの部分はShiftキーを押したまま打つ決まりなので、カタカナの最後の文字まで押し続ける練習にもなります。
6. 練習を続ける工夫
タイピングは、まとめて長時間練習するより、短い時間でも毎日続けるほうが身につきやすい技能です。1日に数問だけでも、続けることを目標にしてみてください。
- 合格済みのランクを復習する:練習モードでは、合格したランクの問題をいつでも打ち直せます。新しいランクで苦戦したときは、ひとつ前のランクに戻って指慣らしをすると、感覚を取り戻しやすくなります。
- 自己ベストを目標にする:問題ごとに自己ベストが記録され、問題を選ぶメニューにも表示されます。昨日の自分の記録を少しだけ超える、という小さな目標は続けるきっかけになります。
- 合格基準を目安にする:打っている間は「スコア/合格基準」が表示されます。合格基準は、キーの間を指が移動する距離から問題ごとに計算されているので、遠いキーが多い問題では基準が低めになります。基準に届かなくても、問題に合った目標として受け止めてください。
- 疲れたら休む:肩や手首に力が入ると、指の動きが固くなって打ち間違いが増えます。背筋を伸ばし、手首を浮かせ気味にして、指先だけで軽く打つ姿勢を意識しましょう。疲れを感じたら、無理せず休憩を取ってください。